2018年の山納めはどこにするか、結構考えていましたが、2019年の山初めはすぐに決まります。
というか、考えるまでもありません。
例年、山初めは京都西山の愛宕山に登ることにしています。
今年は年末~正月寒波でどこも雪が多かったようで、本当なら正月に山初めがしたかったのですが、予定が合わず、今になって山初めができました。愛宕山も正月ぐらいは白くなっているのが見えていたのですが、今は見えません。愛宕山に登る理由は愛宕神社に参拝することが目的です。
目次
愛宕神社って?
愛宕山と名のつく山は日本全国にありますし、愛宕神社という神社も多くあります。
その愛宕神社の総本山が京都西山の愛宕神社です。愛宕山の山頂に神社があり、古くから火除けの神社として信仰されています。
京都の飲食店などでは、よく「火迺要慎」と書かれたお札を見ることがあると思いますが、そのお札は愛宕神社で祈願されたお札です。
夏には千日参りというのがあり、この日に愛宕山に登ると千日登ったことと同じ御利益があるという面白い神社でもあります。
正月は火伏のお札を新調するのと、登山安全守りをいただくのが、例年の山初めになっています。
登り始めは清滝から
愛宕山の登山道はいくつかありますが、最も歩きやすいのは表参道の清滝登山口からのコースでしょう。
コースタイムは約4時間。展望があるわけではないですが、歴史を感じる登山道となっています。
清滝は清流としても有名で、清滝トンネルなどは心霊スポットとしても有名です。
清滝には駐車場(休日は1000円、平日は500円)があります。京都バスのバス停、トイレもあります。
猿渡橋から。駐車場に降りる道が結構な傾斜だったので、凍結していたらいやだなと思い、車で行きましたが、バイクでも大丈夫そうでした。
表参道登山口です。鳥居をくぐって愛宕山に入山します。
この標識は100mごとに設置されているようです。山頂までだいたい4000m。わかりやすい標識は助かります。
鳥居からはしばらく舗装道を歩きます。帰りは滑りそうでいつも怖い道です。
すでに2/40に。この標識を探すのも楽しいものです。すでに愛宕神社の境内とあります。
最初の登山道はこんな感じ。整備されていて迷うことはないと思います。
去年登ったときより倒木がかなり増えていましたが、すべて撤去済みでした。
去年の台風で京都の山はすごい被害にあっています。いまも倒木が撤去されていない場所があるので注意が必要です。
登り始めは階段が多いです。歩きやすいですが、階段は膝に来ます。あと、やっぱり石階段は滑りやすいので注意が必要です。
三合目休憩所に到着
三合目休憩所に到着。ここまでが愛宕山登山で一番しんどいところです。階段が本当にしんどい。
そして言っている間に五合目休憩所に到着です。本当にしんどいのは三合目まで。そこからはだらだらと歩くだけという感じ。ですので写真も撮っていません。
五合目を少しあるくと山の中腹につきます。ここから京都洛西の街並みが見えます。見えにくいですが、正面の川が桂川です。
そして気が付けば21/40に。20の標識を探しますが、いつも見つかりません。
愛宕山では「こんにちは」ではなく、「おのぼりやす」「お下りやす」と声をかけるの風習があるみたいです。いままで使っている方を数人しか見ていませんが、すれ違う際に使うと通に聞こえます。
水尾分かれに到着
水尾分かれに到着です。
愛宕山はJR嵯峨野線の保津峡駅からも登ることができます。登ったことがないですが、こちらも整備されていて歩きやすい道とのこと。初心者はこちらのほうがいいかもしれません。
「駆け抜けろ!俺のアドレナリン!」いいですね。思わず走りたくなります。
雪の状況ですが、その時々にもよります。冬はだいたい水尾分かれから積雪があるかもと思っていると間違いないです。
水尾分かれからの登山道はこんな感じ。杉が多くなって、どの杉も立派です。参道という感じがビシビシと伝わってきます。
黒門に到着です。ここまで来ると愛宕神社まであと少し。立派な門です。
お疲れさまでした。山頂・・・・よく見ると、神社まであと300mとあります。登山口から山頂まで4500mほどなので、実はこの標識はあてにならないのです。
写真は撮っていませんが、「丁目」という石の標識もあるのでこちらも探すと楽しいです。
この写真だけ見ると山の上だと思えないぐらいですが、愛宕山の山頂付近です。
愛宕神社へ
愛宕神社へは最後に階段と登ります。石の階段なので滑らないように注意してください。
いよいよ愛宕神社へ。由緒正しい神社です。
お疲れさまでした。愛宕神社に到着です。
実は愛宕山山頂は立ち入り不可なので、山頂という言葉は正確ではありませんが、愛宕神社に参拝することが目的なので、ここで登頂です。
感想
愛宕山には毎年の山初めに登っています。今年は年末~正月寒波で正月は20cmぐらいの積雪があったみたいですが、5日も過ぎると積雪は5cmくらいでした。溶けていて、正月ということもあり参拝者も多いので、踏み固められて滑りそうなところが多くありました。
軽アイゼンぐらいは持っていったほうがいいかもしれません。
愛宕山は登山という感じではなく、参拝という感じですが、決して簡単な山ではありません。
往復5時間は言い過ぎかもしれませんが、登り始めの階段と下りの階段は想像以上に膝にきます。
またバスが通っていて、嵐山からも近いので簡単に来ることができます。山頂まで約4kmなので、簡単に行けると思っている人が多いです。
初心者向けの山であると思いますが、昼過ぎから登ることは危険を伴います。午後3時ごろに下山しましたが、まだ登ってくる人がいて、「4kmだから登りで一時間。下りで一時間」と言っていました。走れば可能ですが、冬山の午後5時はすでに夜です。どこかで捻挫すれば、降りれなくなることを覚えておきましょう。
冬山で一夜を過ごすことは、死ぬことを覚悟しなくてなりません。それぐらい山は厳しいものと思いますす。
と、まあ、口説く言いましたが、ほとんど単独行の私が言える口でもないんですが・・・
愛宕神社では、火除けのお札と、登山安全守りをいただきました。神社でこの一年の登山の安全も祈願しました。みなさんの今年一年の素晴らしい登山を祈ります。
さて、次はどこに登ろうか。
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