福寿草を探しに鈴鹿山脈の藤原岳に登ってきました。カメラはOM-D E-M5mark2、m.zuiko 14-150Ⅱです。
目次
福寿草って?
そもそも福寿草って?となりましたので、少し勉強してみました。といってもウィキペディア先生からの引用なんですが。
フクジュソウ(福寿草、学名:Adonis ramosa)は、キンポウゲ科の多年草。別名、ガンジツソウ(元日草)。毒草である。1月1日の誕生花。
春を告げる花の代表である。そのため元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)の別名を持つ。福寿草という和名もまた新春を祝う意味がある。
(Wikipediaより引用)
春を告げる花。いいですね。福寿草の咲くところというのは、山林ということで、里山に多く咲いているようです。
特に関西では福寿草の山として藤原岳がとても有名です。
藤原岳って?
藤原岳は標高1144mの山。鈴鹿セブンマウンテンの一つであり、鈴鹿山脈の北部に位置しています。
花の百名山としても有名で、山頂付近はカルスト台地となっていて避難小屋も整備されています。
主なコースは西藤原駅から登る表道、裏道がありますが、今回は孫太尾根コースを歩きました。
孫太尾根は縦走コース。コースタイム往復7時間という少し長めのコースとなります。しかし花が多く見られることで人気のコースとなっています。
藤原岳の東側はセメント工場になっていて山が削られています。異様な姿になっていますが、山頂からは鈴鹿の山々や御嶽山、白山、中央、南アルプスまで見通すことができます。
アクセス
関西からでは高速利用で約2時間。
草津ジャンクションで新名神からでも行けますが、名神で八日市インターまで行き、国道307号で永源寺を石樽トンネルと抜けていく方法が最短のようです。
永源寺ダム付近は幅員が狭く、大型車も通るので注意が必要です。
さっそく行ってきた
孫太尾根登山口は墓地の前となっています。
午前7時30分に着きましたが、すでに車が10台ほど駐車されていました。
3月に入って6時には日が昇っているので、みなさん朝が早いですね。
こちらの登山口にはトイレがありません。墓地の駐車場に駐車となるのでしょうか。道路脇の路肩に駐車となるのでしょうか。特に決まりはなさそうに見えました。
登山道に入ってすぐに二股に分かれます。ここは左へ。よく見ると標識がありました。
歩き始めは杉林を歩きます。朝だったのか、花粉にはあまり反応せず。帰りは鼻水が永遠と流れていました。
登山道はこんな感じ。縦走なので登ったり下ったりを繰り返します。そして、あまり道がよろしくありません。
登山道を見失いやすいと感じました。道迷いには注意してください。
少し歩くと最初のピークに着きます。ここまで椿が咲いているところもありました。
ピークからは藤原岳が見えます。少し白いのは雪です。どうやら前日に雪が降ったようで、山が白くなっていました。
山の右側が大きく削られているのがわかると思います。平日だったので、重機の音が響いていました。
丸山へ
午前9時。次のピークの丸山に到着。ここは節分草の群生地のようで、かわいらしい節分草が咲いていました。
節分草は名前のとおり、2月の花というイメージですが、かろうじて咲いてくれていました。
小さくてかわいらしい花です。
地図では丸山の次のピークが草木となっているのですが、草木を見つけることができませんでした。
そして草木を越えると少し雪が残っていました。たぶん今年最後の雪道となるでしょう。そろそろ春ですしね。
登るときは雪は残っていましたが、下山時はほとんど解けていました。
しばらく歩くと藤原岳のビューポイントまで来ます。やっぱり山は自然のままが一番だと再確認。
やっぱり自然ってきれいだなと思います。
多志田山に到着
午前10時30分。多志田山に到着。この次が藤原岳となります。
まだ10時なんだと思いましたが、3時間歩いていました。
登山道は縦走なのでアップダウンがありますが、それ以上に粘土層の登山道だったので、何度か滑りました。雪道のほうが歩きやすいと感じるほどに靴に泥がついて歩きにくかったです。泥除けは必須だと思います。
よく見ると難路とありました。コース的には難しくはないと思いましたが、踏み痕がわかりにくかったり、山行時間がかかること、あとは泥で歩きにくいという点で、少し初心者向けではないのかもしれません。
福寿草は山頂直下に咲いているとのことで先を急ぎます。
ちなみにこの標識から山頂直下の急坂に入ります。
福寿草が咲いている!
と、まあ、福寿草を見に来たので咲いていなければ困るのですが、本当に山頂直下にだけ福寿草が咲いていました。
黄色い花が福寿草です。この日は雪があったので白い雪面に黄色い福寿草が咲いていました。
そして急坂で登山道を見失いました。ここは本当に歩きにくかったです。
雪の下は泥で滑ると結構危ないです。
しかしそれでも福寿草は斜面にきれいに咲いています。
福寿草
どの福寿草が一番好きですか。と言われれば困りますが、どれもきれいに咲いていました。
ちょうど満開ぐらいだったのかもしれません。あと雪に福寿草が見れてよかったです。
藤原岳山頂へ
午前11時30分。ようやく藤原岳山頂に到着です。
山頂は見晴台にもなっていて南は鈴鹿の山々。北は白山、東は御嶽山がきれいに見えました。
御嶽山はやっぱり霊峰ですね。威厳があります。
山頂は360°のパノラマが広がります。山頂はカルスト台地になっていて霊仙山のような地形が広がります。
これを見るためにも来る価値があると思います。
こちらが登ってきた孫太尾根。確かに尾根の縦走になっています。ピークは3つかな。
そしてご飯は?
プリムスのガスバーナーを譲っていただいたので、最近は山ご飯をするようにしました。
こちらはチーズリゾットになります。
材料はフリーズドライのチーズパスタとコンビニのご飯。これだけ。結構おいしいんですよ。それにお湯をかけるだけでできますし。
お気に入りはアマノフーズのクリームパスタが好きです。味が濃くて山には持って来いだと思います。
しかしパスタだけではエネルギーが足りないと思ったのでそこにコンビニおにぎりを入れてぐつぐつとするとチーズリゾットの完成です。
あとは下山するだけ
お昼ご飯も食べたのであとは下山するだけでしたが、福寿草が咲いていた急坂はなかなかに手ごわかったです。なによりすごく滑るので歩きにくいこと、この上なしの状態でした。
もしかすると上の写真はタチツボスミレではないかもしれません。もっと勉強しないといけませんね。
登っているときは気づきませんでしたが、降りているときに蝶が飛んでいることに気づきました。
タテハチョウという蝶でしょうか。こちらも勉強不足でわからず。でも春の訪れを感じます。
下山後のお楽しみ
午後3時40分に下山。下山も思ったより時間がかかってしまいました。
下山後のお楽しみは温泉。今回は車で20分ほどの阿下喜温泉に行ってきました。
入浴料は平日550円。大浴場と露天風呂、サウナがあります。
泉質は単純アルカリ泉。湯舟が大きくてゆっくりと入ることができます。お気に入りの温泉の一つです。
感想
3月は当初の予定通り花粉で死んでいたので、何もしていません。
しかしいつまでも死んでいてはいけないと思い、少しの復活を果たし、藤原岳に登ってきました。
お目当ての福寿草を見ることができて大満足の登山となりました。
ただ、いつ以来かわからないぐらいの泥だらけになったことだけが誤算でしたが・・・
花粉はいつまで続くかわかりませんが、頑張っていこうと思います。