梅雨が明けてしばらくの7月下旬。今年は冷夏と言われていたのに反していつも通りの酷暑が始まり、そんな暑さの中、鈴鹿セブンマウンテンの一つの三重県いなべ市の御在所岳に登ってきました。
御在所岳は御在所ロープウェイ乗り場があって山頂まで手軽に行くことができます。
しかし登山者の中では御在所岳はロッククライミングの山。鎌が岳のほうが急峻な山という感じですが、御在所岳もいくつかのロッククライミングの岩山があります。
今回はそんな御在所岳に登ってきました。
目次
さっそく行ってきた
御在所岳にはいくつかの登山道があります。中道、裏道、一の谷新道などなど。今回は最もポピュラーであろう「中道」から登り始めました。
御在所岳には無料の登山者用駐車場があります。国道477号を上がっていくと、いくつか駐車場があるのですが、ハイシーズンはいつも混むイメージ。しかし最近新しく滝谷駐車場というところが整備され、駐車台数が増えたようです。
中道登山道近くの駐車場に車を止めて国道477号を滋賀県に向かって進みます。
しばらく歩くと中道登山口に到着です。立派な看板があります。
そしてすぐ横には立派な登山ポストがあります。登山道は整備されていますが、それでも道迷いの遭難は発生しています。特にロープウェイの整備道と登山道を間違えてしまい、遭難するケースもあるようです。さらに岩があるところでは道に迷うことが多くあります。
登山口からの登山道の様子です。御在所岳は花崗岩の多い山なので、岩が多いイメージです。
こういった登山道も御在所岳らしい登山道の一つ。以前は階段状になっていなかった気がするんですが、久しぶりに登ってみると階段状になっていて歩きやすくなっていました。
しばらく歩くと3合目に到着。ここは裏道との分岐のようです。
登山道はしばらく樹林帯の中を歩きます。
夏の低山の樹林帯は湿度が高く、風が通りません。それが夏の登山の嫌なところです。しかし、それは登ってみないとわからないこと。実際に登って「やっぱり暑い」となるのも夏の登山の醍醐味といえるのではないでしょうか。
そうこうしていると4合目に到着。負レ岩と書かれています。
標識の向かいに負れ岩はあります。御在所岳は変わった岩が多い山。登山道にも多くの岩があります。しかし岩山かと言われれば、そうでもない山。岩に登ることもできますが、岩は花崗岩でできているみたいなので、登る人は注意が必要かもしれません。
そして登山道には階段が設置されています。こういった階段も前はなかった気がしますが、新しく設置されているとすると、よく手入れのされている山だといえます。
五合目に到着
五合目に到着しました。岩に登ってみると、伊勢湾といなべ市の街並みが見えます。
そして御在所岳で有名な岩の一つである地蔵岩を見ることができます。
地蔵岩は下からみるとさっきのような写真に見えますが、しばらく登ってみると、こんな感じに見えます。絶妙なバランスで岩が乗っています。
6合目。キレットに到着です。キレットとは切れ落ちている崖のこと。北アルプスの穂高にある大キレットがとても有名ですが、御在所岳にもありました。
これがキレット。写真だと高度感がわかりませんよね。ただ、鎖があったりで降りやすいです。それでも高所恐怖症の人には難所になるかも。
下からキレットの上を撮ってみました。高さは20メートルぐらいでしょうか。
まだ垂直ではないので登りやすいし、降りやすいと思います。
キレットは6合目で、そこからは特に難所はありません。しばらく登るとロープウェイ山上駅と合流します。合流地点から少しのところに富士見岩という山があり、天気のいい日はここから富士山が見えるようです。天気は御覧の通り、曇っていて伊勢湾さえ見えませんが・・・
富士見岩からは舗装された道を歩きます。ロープウェイに乗ると山頂まですぐのようです。山頂はスキー場にもなっているのでリフトがありました。
なんかすごいユートピア感を感じるのは私だけでしょうか。ちょうど夏休みということもあり、子供が多くいました。ロープウェイですぐなので、お子様にもおすすめです。
こちらが山頂。御在所岳は三重県の山だと思っていましたが、山頂は滋賀県東近江市にあるようです。一等三角点が設置されていて、ベンチもあります。
ただ、日光を遮るものがないので、山頂といえども、なかなかの暑さとなっていました。
下山は裏道から
昼ご飯を食べて下山することとします。暑かったのでロープウェイを使うことも考えましたが、やっぱり自分の足で降りたい。
と、いうことで帰りは裏道ルートで降りることとします。
裏道は尾根道を歩く中道と違い、谷を降りていきます。
横には谷が崩壊している様子が見え、川の側を歩いていく感じです。
裏道登山道の様子はこんな感じ。山頂は花崗岩の登山道という感じで滑りやすいですが、降りてくると樹林帯の中を歩きます。
裏道にも標識があります。ただ中道ほど整ってはいません。裏道を歩く人も多いと思いますが、やはりメインは中道なんでしょうか。
夏山らしい登山道の景色でした。樹林帯の中を歩くといってもこういう景色があるとうれしいです。
登山地図に水場があったのかわかりませんが、水場ができていました。
夏の水場の水は冷たくて助かります。
裏道には藤内小屋という小屋があります。
御在所岳は岩の山としても有名で、鈴鹿のロッククライミングの聖地でもあります。藤内小屋はその拠点となる小屋。いくつかのコースがあるのですが、ロッククライミングはしないのでよくわかりません。
藤内小屋から二本ぐらい橋が架かっていました。渡渉といえば渡渉になるんでしょうか。ただ、雨天時は増水すると思うので注意が必要です。
藤内小屋まで来るとゴールはもうすぐです。砂防ダムを過ぎるとあとは砂利の道路を歩きます。
こちらが裏道登山口。中道登山口と比べて寂しい登山口ですが、しっかりと登山ポストも設置されています。
感想
今回は7月下旬の梅雨明けの御在所岳に登ってきました。
鈴鹿はヒルが出る山域ですが、今回、ヒルは見ませんでした。
しかし、低山の特徴の暑さに堪え、ゆっくりとしたペースでの山行となりました。
水分補給はしっかりとしましょう。