この記事は紅葉を探しに大峰山系の稲村ヶ岳に登った時の日帰り山行記録です。
オールドレンズを買って初めて山登りに行きました。
目次
稲村ヶ岳って?
大峰山系の山で、標高1726mの山です。大峰と言えば、修験の山で女人禁制であった山。山上ヶ岳は現在も女人禁制の山です。稲村ヶ岳は山上ヶ岳のお隣にある山でこちらは現在は女人禁制ではないので「女人大峰」とも呼ばれる山です。登るコースはいくつかありますが、今回は母公堂の稲村ヶ岳登山口から登ります。
母公堂の麓には洞川温泉があり、温泉街が広がります。公共交通機関ではなかなか行くことが難しい山かもしれません。バスが下市口や阿部野口から出ているようですが、帰りの時間なども考えると、あまり現実的ではないかもしれません。洞川温泉で一泊して登山するというような日程があります。洞川温泉は古い温泉街という感じで大峰の麓でもあるので、日本の古き良き温泉街といった雰囲気が楽しめます。
山小屋は山上辻に稲村ヶ岳小屋があります。宿泊は休日で要予約とのこと。食事はお鍋らしいです。修験の山なので宿坊といった修験者が止まる宿がいくつかあります。しかし山上ヶ岳のほうまで行かないとないので、こちらも現実的ではないかもしれません。
ちなみに京都からでは車で3時間ぐらいかかります。下道では奈良までは国道24号を利用します。ただ、渋滞があるので、大阪経由の高速利用のほうが早く着きます。(それでも2時間ぐらい)
今回のコースは山上ヶ岳にも登る周回コースを考えていましたが、予想以上に到着に時間がかかり、稲村ヶ岳のみの山行となりました。
母公堂からのスタート
午前9時30分。予定よりも一時間ほど到着が遅れました。大阪経由で行ったのですが、思ったより出勤ラッシュに巻き込まれました。アクセスの悪さからあまり足を延ばせなかった大峰ですが、今年の夏に山上ヶ岳に登ってから、何度か登ってみようと思いました。
母公堂の前付近の道路は工事中でしたが通行可です。広くするのでしょうか。
今回も母公堂の駐車場に駐車(一日500円)平日の午前9時30分で5台ほどの車が止まっていました。
母公堂に登山ポストとトイレあり。トイレは水洗できれいなトイレです。
天気予報では晴れの予報だったので暖かいかなと思っていましたが、気温は5℃。日が当たらないせいもありますが、かなり冷えていました。
すぐに登山口へ。なんともわかりにくい登山口だと思います。看板がなければ通り過ぎてもおかしくない気が。
暗い樹林帯の道を歩きます。杉が植林されているので広葉樹はありません。法力峠までもくもくと歩きます。朝は日の光はほとんど当たらないのでとても寒く感じます。
午前10時45分。ようやく法力峠へ。気温は10℃。ただ峠なので風が抜けてやはり寒かったです。休憩を取らず先を急ぎます。
稲村ヶ岳の登山道は比較的なだらかなので気持ちよく歩けます。
法力峠から。ここから広葉樹が見えましたが、葉はすべて落ちている状態。すでに冬の準備ができているようでした。
ようやく見つけた紅葉。紅葉の時期はもっと早かったのでしょうか。10月下旬なのか?
日の光が当たって落ち葉もきれいに映ります。
パオーン杉。何本か倒木がありましたが、こちらは倒れず。いや、すでに倒れているのか。
稲村ヶ岳小屋まではなだらかといいましたが、いくつか橋を渡ります。でも丈夫にできているので安心して渡れます。
といいましたが、こちらの橋は落石で崩落しています。現在工事中で岩を削って歩きやすくされていました。
稲村ヶ岳山小屋に到着
午後0時。稲村ケ岳山小屋に到着。気温は上がらず10℃。風が冷たく吹きます。
山上ヶ岳を目指そうとするなら10時ぐらいの到着がいいのでしょうか。次はもっと早起きしなければ。
この「やってまっせ」っていいですね。山小屋って雰囲気がします。いつかはここにも泊まりたい。鍋がとてもおいしいらしいです。
稲村ヶ岳往復で2時間?そんなにかかるのか・・・
稲村ヶ岳山小屋から稲村ヶ岳に向けて出発します。これまでとは違い、笹が広がります。
しばらく歩くと大日山が目の前に見えてきます。あれを登るのか?かなりの垂直な崖に見えます。
大日キレットに到着。キレットと書いてあって大日山を見ると大キレットのようなキレットを想像しましたが、ただの鞍部でした。曇ってきたので先に稲村ヶ岳を目指します。
大日キレットから稲村ヶ岳までがこの山行のクライマックスです。
鎖が必要とは思いませんでしたが、傾斜が結構あります。というか、ぬかるんでいるので滑ります。
階段もあり。濡れていて滑ります。油断していると危ないやつです。稲村ヶ岳までは日陰が多く、全体的に湿っている感じでした。スリップに注意が必要です。
午後1時。稲村ヶ岳に到着。展望台があるので景色がきれいです。曇っていますけど。
八経ヶ岳方面。いつかはあそこにも。
山上ヶ岳方面。夏に登った時は曇りと雨で全く稲村ヶ岳が見えなかったのでリベンジを果たしました。
展望台から。曇ったり、晴れたりの天気です。
大日山。せっかくだから行ってみようと思いました。どうやって登るんだろう。
展望台を降りてすぐのところに三等三角点を発見。
大日キレットまで降りてきました。標識のあるところは平坦ですが、確かにすごい切れ落ちよう。
大日山の登山道。立派な橋が掛けられています。大勢で登るところではありませんね。
ガタガタな階段。雰囲気があっていいです!しかしここも滑るので注意。
午後1時30分。大日山山頂に到着。祠があります。展望はあるような、ないようなという感じ。
見えそうで見えない。そんな感じでした。
紅葉がなかったので、苔の写真を。稲村ヶ岳小屋付近で撮りました。ふわふわの苔が生えています。
結局午後2時に稲村ヶ岳小屋に到着。写真を撮っていたとはいえ、本当に二時間もかかってしまいました。
下山が遅くなると帰宅ラッシュに巻き込まれると思い、急いで下山。
のはずが、赤い実を見つけます。これは何の実でしょうか。クロガネモチ?
振り返ると大日山が見えました。ダイダラボッチのように見えます。すごい山。
そして紅葉はまったくなく。雨で全部散ったのでしょうか。
午後3時に法力峠に到着。4時には下山したい。
最後にヤマアジサイの紅葉を発見。ヤマアジサイの葉って黄色くなるんですか?
ヤマアジサイなのかよくわかりませんが、たぶんヤマアジサイ。夏に登った時はヤマアジサイがとてもきれいに咲いていました。
午後3時45分に下山。法力峠経由で下山しました。レンゲ辻から下山するコースもありますが、稲村ヶ岳山小屋で2時だったので、ピストンで下山しました。もっと余裕のある山行にしなければ。
下山後は洞川温泉に入浴
下山後は麓の洞川温泉センターで入浴(600円、水曜日定休日)
泉質は単純アルカリ性の温泉で、肌がすべすべになりました。大浴場と露天風呂の二つのお風呂であまり広くはありませんが、平日だったのでゆっくりとお風呂に入ることができました。
少し白くなった檜風呂を見ると、うれしくなります。
かなりゆっくりしてお風呂を上がると、午後5時。気温は5℃となっていました。秋の終わりを感じながら帰宅。
というか、帰宅するのが一番しんどかったです。
奈良県といえば京都のお隣のはずなのに、帰宅するのに3時間ほどかかってしまいました。
大峰まで行くのに車でいくのか、公共交通機関で行くのかは本当に悩むところ。
感想
人生二回目の大峰山。正確には高見山とか、三峰山には毎年登っているので少し違うかもしれませんが、以前登った時は雨と曇りでまったく展望の効かない山行となりました。
今回は晴れだったので、大峰の山々の偉大さを感じることができる山行となりました。
紅葉を探しに行ったはずなのですが、すでに山は冬の準備がしっかりとできている状態で、紅葉はあまり楽しめない状態でしたが、それでもきれいなものはいっぱいあります。
それを探しに行くことも山に登る楽しみのひとつです。
稲村ヶ岳は比較的なだらかな山道なので、アクセスと時間だけを考えれば、初心者向けの山と言えると思います。
冬にも登りに行きたいと思います。
さて、次はどこに登ろうか。
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