この記事は富士山に登り、自分の山に登る理由について考えさせられ、北岳に登ったことによって、やっぱり山が好きだ!と思い知った男のお話です。
目次
前回はこちら
ちなみに2015年の話なんですが、この年は富士山登山が前座でした。
北岳登山開始
午前8時、ようやく広河原から北岳登山の開始です。
広河原に降りると、さっそくこんな景色が。ここだけでも北岳に来てよかったと思います。
紅葉に期待しながら登ります。
南アルプスの道はこんな感じです。鬱蒼とした森という感じ。よく北アルプスと南アルプスでは森の鬱蒼さが違うと言われますが、まさにそんな感じです。
快晴で、まさに山日和といった天気の中を歩きます。
ちなみに途中で道を外れてしまいました。一人で上るとルートファインディングが必要かもしれません。獣道か登山道かがわかりにくくなっていたり、倒木がそのままだったり。北アルプスとは違うところですね。
そうこうしているうちに北岳の頭が見えました。先は長い!
登山道もゴツゴツとしてきました。
北岳のお目見え
午前10時。なんやかんやで二股に到着です。
すっかり秋の空でした。
しかしずっと天気がいいこともなく。次第に雲が。
二股から先は植生が違います。傾斜がきつく感じます。
そして階段が出てきました。初めての階段登りで、しかもこの階段は階段というより梯子の雰囲気で、かなりビビりながら登りました。南アルプスの階段はみんなこんな感じらしいです。
しかし階段を登って振り返るとこんな景色が。
八重歯の頭です。この時はあんなところに登るの?と思いました。
八重歯のコルから。目の前に間ノ岳が。天空の稜線が連なります。ただ、八重歯のコルを越えるのが、なかなかにきつかったです。道を見失い、岩場を登ることになり、ここはどこ?状態で山頂を目指しました。
ようやく山頂へ
午後3時。北岳登頂。
山頂から見えたのは今までで見たことのない絶景でした。
まず富士山。
中央アルプスの山々。
鳳凰三山
そして天空の稜線。
まさに絶景が広がります。疲れもあって山頂でしばらく放心状態に。本当に登ってきてよかったと思いました。
富士山のときには感じなかった、達成感。絶景を目の前にして、自分の小ささを実感させられます。
生きていてよかったとも思える瞬間でした。
そして北岳山荘へ。北岳山頂から一時間もかかってしまい、午後5時前の到着となってしまいました。
二日目を迎える
二日目の朝を迎えます。この日はお昼から雨予報。しかし、起きると外は晴れていました。
朝焼けがきれいに映ります。
こうして見る富士山はかっこいい。登る山ではないと思いましたが、眺める山としては最高の山だと思います。ぽかんと浮かぶ山ですが、存在感は圧倒的です。やはり日本一の山だと思わされます。
日が昇ります。こうして富士山と日の出が見れるのは北岳ならではでしょう。感動の瞬間です。
しかし、一番感動したのはこの光景。北岳が朝焼けに照らされ、とてもきれいに見えました。
いまだにこの山の姿よりきれいな山は見ていません。
この日のコースはとりあえず間ノ岳まで行って考えることにしていました。
間ノ岳へ
午前5時30分に北岳山荘を出発し、午前7時に間ノ岳に到着。
天空の稜線は歩いていてとても気持ちよかったです。
風はひどく強かったですが。
このときは爆弾低気圧だったらしく、風速20mぐらいの風が吹いていたと思います。
間ノ岳からも富士山は見えますが、北岳から見たほうがかっこよく感じました。
北岳からだと間ノ岳と富士山が見れるからでしょうか。間ノ岳の山頂は寂しくてこの標識があるだけ。広い山頂となっていました。
間ノ岳まで行って風のため、農取まで行くことを諦めました。
間ノ岳から北岳に戻り、下山することにします。
天気は晴れてきましたが、それも一瞬でした。北岳はやはりかっこいい。
この稜線を歩いたと思うと、なんだか誇らしいです。恐竜の背骨にも見えるし、何よりも美しい。この景色を見るために必ずもう一度訪れることになると確信できます。
北岳山荘に戻ったときには曇りに。次第に雨も降り始めました。
北岳山荘からのう回路です。整備されていましたが、なんとも言えない整備具合で逆に怖い道でもありました。
雨の中にこういう階段も怖いです。足を滑らせたら滑落しそうです。
このときはまだ小雨だったんですけど、だんだんと雨脚が強くなり、下山のときには大雨に。
下山後は温泉を探して汗を流し、その後は帰宅しました。
しかし、高速道路が大雨で通行止めになっていて、すごく時間がかかった記憶があります。
感想
富士山に登ってからというもの、なぜ自分が登山をするのか悩んだことがありましたが、北岳に登ってみて、やっぱり登山が好きだと再確認することができました。
登山をする理由と言われれば少し考えますが、一番には「楽しいから。」この言葉に尽きると思います。
北岳に登れてよかった!!
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