霧氷のトンネルをくぐりに奈良県の三峰山へ行ってきました。
関西では霧氷で有名な山で、登山口のある御杖村では土日祝日に「三峰山霧氷祭り」が開催されています。
交通の便が少し悪いですが、近鉄榛原駅から霧氷バスという臨時バスが出ています。(土日祝に限る)
詳しくはこちら→ https://www.narakotsu.co.jp/rosen/rinji/2019muhyoubus_miunesan.html
三峰山は毎年冬に登っている山。山頂直下の八丁平からは大峰の山々を見ることができ、山頂付近の霧氷はすばらしいです。
目次
さっそく行ってきた
今回は不動滝ルートから登り、新道ルートを通って下山する計画です。
不動滝、登尾ルートは初心者向けです。新道ルートは少し遠回りになります。
いつも登るのは平日なので、休みの状況がどうなっているのかわかりませんが、登山口のみつえ少年の家に駐車場があり、ここは第五駐車場まで完備されています。
登山口へは第四駐車場が一番近いので、そちらに駐車します。
天気予報では滋賀県の天気は悪く、南はまだ天気がいいとあったので、奈良県にやってきましたが、いまいちな天候。
霧氷祭りは1月12日から2月24日まで開催のようです。土日はイベントがあるようなので、そちらも参考としてください。
登山口から5分ほどのところのみつえ少年村にトイレあり。駐車場から奥のほうにあります。
扉が解放状態なので、寒いです。注意してください。蛇口は凍結防止のため、開きっぱなしになっていました。
登山口はこんな感じ。登山ポストも登山口にあります。
午前8時より登山開始です。
登山口から林道を歩きます。雪は見えず。しかし小雪が舞っていました。
林道も途中から白くなります。積雪は5センチぐらい。
不動滝ルートへ
ここから不動滝ルートへ。
標識があってわかりやすいですが、林道を歩いていていきなり登山道に入ると少し不安になります。
雪がありますが、歩きやすい道です。足を取られることもないと判断し、アイゼンは装着せず。
不動滝です。近くに避難小屋があります。積雪の状況によってはここでアイゼンをつけるのもいいかも。
不動滝には近寄ることができます。冷たそう・・・
Q.なんで冬山に登るの?
A.雪のついた苔を撮るためさ!
今回もE-M5 mark2 + E.zuiko 14-150 Ⅱ+ smc pentax 50mm F1.7で登りました。苔の写真はオールドレンズです。
ところどころに標識があります。ここでは山頂と言わずに山上なんでしょうか。
積雪状況はこんな感じ。日によって変わると思いますが、アイゼンはあったほうがいいレベルでしょうか。アイゼンの練習にこの山もありです。
新雪だったので、今回は5合目避難小屋までアイゼンなしで行きました。
五合目避難小屋へ
不動滝ルートは五合目の避難小屋前が一番の積雪でした。壁が苔で緑色に変色していました。
9時20分。避難小屋に到着。ここで休憩をします。
土日とかは火を起こしている人もいたと思いますが、平日なので誰もいなかったです。風も結構強くて20分ぐらいいましたが、すっかり体が冷えてしまいました。
この時の気温はー2.2℃でした。
ここでワカンを装着。今回で二回目のワカンです。
霧氷のトンネルではありませんが、雪山らしい景色に。スノーシューの跡もありました。
徐々に霧氷が現れてきます。
山頂まで450m。ここからトンネルの始まりです。しかし天気が・・・霧氷は青空のほうが映えます。
このときはなかなかに風が強くて気温はー4.5℃でしたが、体感はー10℃ぐらい。体が冷えているせいもあって寒かったです。
霧氷のトンネルへ
そして霧氷のトンネルへ。晴れているともっときれいなんですけどね。
しかしすばらしいトンネルです。あと稜線なので爆風が吹きます。
御嶽ビューポイント。本当ならきれいに見えるんですけどね。
霧氷のトンネルと超えると・・・
そこには何も見えない山頂でした。
午前10時30分。山頂に到着。ここでも行程の半分ぐらいの気分です。
実は去年三峰山に登った時、新道ルートから降りようと思ったのですが、ワカンを持っていなかったので断念したのです。
今回はそのリベンジもあります。
八丁平へ
山頂に行ったら必ず八丁平に行きましょう。ここに行くためにも三峰山に登るのです。
八丁平では少し天候が回復し、青空が。
しかしすぐに曇ってしまいます。というか、すぐに暗くなってしまいます。
ホワイトアウトもあるかもしれませんが、道はわかりやすいと思います。
しかし谷に降りると助からないと思うので注意してください。本当ならここから大峰が見えるのですが、天気が悪いです。
それでもこのすばらしい景色を見ることができます。
下山は新道ルートから
下山は新道ルートから降りることにします。
運よくあまりトレースがないので楽しくなってきます。
スノーシューを持っている方はこちらのほうが楽しいと思いますが、トレースがなかったりするので注意が必要です。
こちらも霧氷のトンネルに。ところどころにピンクテープがあるので迷うことはないと思います。
そして広がる青空。下山すると晴れてくる山登りあるある。
日頃の行いが悪いのでしょう。仕方ありません。
午前11時35分。新道峠に到着。ここから高見山にも行くことができるとありますが、いつかは行ってみたい道です。
ここからは下山するだけです。ちなみに新道ルートは多少のアップダウンがあります。
新道峠でワカンを外します。
外していると晴れてきました。冬の景色が広がってきます。
個人的に今回のベストショット「小さな霧氷」E.zuiko 14-150 Ⅱ
鹿よけネットを通ります。登山口からの林道で鹿の足跡がありました。ここらへんも鹿の食害とか深刻なんでしょうね。
あとは下山するだけです。しかし道幅が狭いの少し注意が必要です。
面倒になってワカンを外したあとアイゼンをつけませんでしたが、雪山は安全第一です。
降りてくると一気に雪が少なくなります。
新道ルートの登山口。ここから林道歩きとなります。
この林道が一番滑りやすいかも。降りてきたと思って気が緩んでしまいます。
意外と林道は長いです。ようやく御杖少年村に戻ってきました。
霧氷祭り会場です。土日祝は開いているはずです。
事務所前にバス停あり。
時刻表。土日祝運行とあります。運賃1350円は高いのか、安いのか。
午後1時。駐車場に戻ってきました。お疲れ様でした。
感想
感想!の前にアクセスについて
アクセスについて
今回は車で行きました。以前にも書きましたが、京都から奈良県方向にはアクセスが悪いです。
京奈和自動車道があるとは言え、奈良県を縦断しているわけではなく、そこまで時間短縮にはつながりません。
京都からは3時間ほどかかってしまうので、注意が必要です。
また近鉄榛原駅からバスが出ていますが、榛原駅から登山口まで一時間ほどかかるので、こちらも注意が必要です。
大阪からだとまだアクセスがいいのかもしれません。
コンビニは榛原駅付近にしかありませんので、それも注意が必要です。
道はところどころ凍結の可能性があります。車も冬用装備で挑みましょう。
感想
毎年登っている三峰山ですが、今年はワカンデビューしたので新道ルートも入れてみました。
三峰山は、不動滝、登尾ルートではスノーシュー、ワカンはいらないと思います。避難小屋から山頂までは使うこともあるかもしれません。新道ルートはスノーシュー、ワカンがあれば楽しいです。という感じだと思います。
去年は新道ルートで下山しようと思いましたが、トレースがなかったのと、アイゼンしかなかったので無理をせずに新道ルートを使わずに下山しました。
今回はワカンがあったので新道ルートの雪の上を歩いて下山しました。
雪山の醍醐味として誰も歩いていない真っ白の雪面に自分のトレースをつけるというものがあります。
実は先人がいたので、自分だけのトレースというわけではなかったのですが、思う存分トレースをつけることができました。
三峰山は霧氷がよく見える山で初心者向きでもあるので人気の山です。綿向山もありますが、そことは違う冬山の魅力があります。
霧氷祭りもありますので、期間内に行かれることをおすすめします。
なお、下山後のお楽しみの温泉は「姫石の湯」を考えていましたが、火曜日が定休日ということで曽爾高原のお亀の湯に行きました。
こちらも記事を書きたいと思います。
さて、次はどこに登ろうか。
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