2018年10月、岐阜県御嶽山の麓の温泉、秘湯の濁河温泉朝日荘に行ってきました。
10月に休みをもらい、当初の予定では山に行くつもりでしたが、台風のため天気があまりよくないとのこと。
山がダメなら温泉に行こうということで、岐阜県の濁河(にごりご)温泉に行ってきました。
小さな温泉宿という雰囲気が好きで、奥飛騨温泉にしようかとおもっていましたが、日本秘湯と守る会のホームページを見て濁河温泉の朝日荘を知り、5日前に電話してみると、予約可能とのことでしたので、旅先が決まりました。
今回の旅は一人ではなく、彼女さんとの旅となります。
目次
濁河温泉とは
濁河(にごりご)温泉は、霊峰御嶽山の飛騨側登山口として知られ、標高1,800mでの通年営業温泉街としては、日本でも有数の高所温泉地です。
明治20年ごろから温泉宿地として開拓され、登山者が宿泊できるようになったといわれ、昭和30年に久々野から秋神温泉を経て濁河温泉までの車道通行が可能となり、宿泊温泉地となりました。
昭和33年には小坂側からの道路も完成し、より多くの観光客が訪れるようになりました。秘湯ムードが漂い、原生林が生い茂る中、野趣豊かな温泉気分に浸れます。
平成19年には高地トレーニング施設「御嶽パノラマグラウンド」がオープン。全天候型400mトラック6コース、500mのウッドチップランニングコースを擁すもので、霊峰御嶽山を望み、広大かつ豊かな大自然に恵まれており、高地トレーニングの場として注目を集めています。
濁河温泉までの道中(県道441号線)は、御嶽パノラマラインと呼ばれ、御嶽山や日本一長い溶岩流が一望できるという絶景スポットです。初夏や紅葉の時期のドライブは特におススメです。
(下呂温泉観光案内サイトより)
住所は下呂市なので、下呂温泉の観光サイトに載ってるんですね。
温泉宿地とありましたが、宿泊施設は5件ほどの小さな温泉街です。付近にコンビニはなく、売店もありません。
今回は濁河温泉の朝日荘に宿泊しました。
場所はこちら
御嶽山の北側にあり、結構な山奥です。秘境と言ってもいいかも知れません。
アクセス
濁河温泉までは、
- 下呂温泉から国道41号、県道437号線、県道441号線経由で約120分
- 中央道中津川インターから国道361号、県道463号線、県道435号線経由で約110分(チャオ御岳経由)
となっています。京都からだとだいたい5時間ぐらいでしょうか。
今回は車で観光しながら下呂温泉側から県道441号経由で行きました。
公共交通機関はなく車で行くことになります。予約制のバスもありますので詳しくは濁河温泉のホームページを見てください。
なお、県道441号線は、ほぼ一車線です。舗装道路ではありますが、山道ですので山道に走りなれていない方はチャオ御岳よりの経路をおすすめします。(注!チャオ御岳の経路は時間規制あり)
濁河温泉朝日荘はこんなところ
今回は濁河温泉の朝日荘に行ってきました。
こちらのお宿は日本秘湯を守る会の旅館です。
平成25年にリニューアルしたとのことで、全体的にきれいで手入れが行き届いている印象を受けました。
料理ももちろんおいしいですが、こちらのお宿の特徴は共同温泉と自家温泉の二つのお湯が楽しめること。
部屋数は12部屋と少ないです。だからこそゆっくりできる旅館なんですが。
きれいな看板がお出迎えしてくれます。駐車場完備です。
玄関先には「日本秘湯を守る会」の提灯があります。
玄関横には足湯あり。
足湯には入りませんでしたが、ほのぼのとした時間を過ごせそうです。
館内の様子
玄関を入るとフロント。チェックインは午後2時からです。
旅館の床は畳で、温泉熱を利用して床暖房にしているそうです。
畳にもこだわりを感じます。
くつろぎ処なる場所があります。
中はこんな感じ。雰囲気が最高です。
こちらはマンガが置いてあります。北斗の拳などがありました。ワンピースは置いていません。マンガのチョイスは少し古いかもしれません。コーヒーと紅茶が飲み放題。まさにくつろぎ処。
夜にはラウンジにもなるみたいです。
客室の様子
部屋に入るとすでに布団が敷いてあります。
布団が敷いてあるので旅館の人が部屋に入ることはありません。
ゆっくりできるようにと旅館の配慮でした。
こういう気遣いはありがたいですよね。
窓はしっかりと二重窓になっていました。
ちなみにエアコンの設備はないです。標高1800メートルにあるため、夏でも涼しいとのことです。一応扇風機が置いてあります。
暖房器具だけ設置あり。
部屋には旅館ノートがありました。
読んでみると、みなさん大満足の様子。
温泉よし、料理よし、お宿よし。そんな言葉が並びます。
部屋は御嶽山や白山も見えるみたいですが、天気が悪く見えませんでした。
濁河温泉朝日荘の貸切風呂
貸切風呂は24時間利用可能。源泉かけ流しです。白く濁ったお湯で温度がちょうどいい。
ゆっくりと長い時間入ることができます。
泉質はナトリウム・カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(低張性 中性 高温泉)とのこと。
少し金属のにおいがしました。
時間制限は特にないとのことで、ゆっくりできます。
なんと貸切風呂には内湯と露天風呂もあるのです。
しかもこの大きさ。二人で入るには広すぎます。
本当に熱すぎずのお湯で、露天風呂が快適すぎて一時間ぐらい入っていました。
ちなみに内湯もあります。こちらは自家温泉。
成分は似ていますし、白く濁ったお湯です。こちらもいい感じの温度。
露天風呂つきでこちらもゆっくりできます。
こんな壁掛けもあります。温泉はもちろん飲用できます。
飲むとやっぱり少し金属のにおいがしました。
朝日荘の夕食
夕食は午後6時から。食事処でのご飯となります。
食事処は掘りごたつ式のテーブル。部屋数が12部屋なので、ほかの人もいますが、そんなに気になることはありません。
この日は4組だけでした。音楽が流れていて楽しい食事の雰囲気がします。
夕食は山の幸が豊富に使われている感じ。
胡麻豆腐があり、胡麻の風味がすごくておいしかったです。
テーブル端は炉端になっていて、イワナが焼かれています。
このイワナもおいしかったです。油が載っていて、川魚とは思えないジューシーさでした。
今回は飛騨牛コース(別途料金)にしました。
飛騨牛のたたきが出てきました。
そしてキノコ鍋の登場です。いろいろなキノコが入っていました。
大きなしめじがおいしかったです。
しかしこのキノコ鍋、実は、
飛騨牛をしゃぶしゃぶするためのお鍋なのです。
見てください。このきれいなサシを。飛騨牛は油がおいしいくて、口に入れた瞬間に飛騨牛のうまみが広がります。
お肉がやわらかいのは当たり前。口の中でとろけます。
まさにほっぺたが落ちるがふさわしいです。
夕食はだいたい二時間ぐらいです。
最後にキノコ鍋で雑炊もできますが、雑炊を食べることができないぐらい満腹になりました。
イワナに満足。飛騨牛に満足。至福の二時間です。
お酒の種類も多かったです。私たちはお酒を飲みませんでしたが、日本酒、焼酎、ワイン。なんでもあるような感じでした。たぶん、料理に合わせて選んでもらえると思います。
夜になると、提灯の明かりもいいですよね。
明かりが何もないので星がきれいに見えました。
朝日荘の朝食
朝食は午前8時から。
いつも旅館の朝食というと朝から食べきれないという感じでしたが、こちらのお宿の朝食はちょうどいい感じの量。
朝食後に温泉に入らせていただきました。
チェックアウトは午前10時。
感想 星五つの大満足の温泉宿
温泉はすばらしいし、料理はおいしいし。
ちなみに無料Wi-Fiもあります。
小さな温泉宿の雰囲気が好みの方には大満足だと思います。
車でしか行けないことぐらいが残念なところかもしれませんが、却ってそれで秘湯感が出ていいんです。
また濁河温泉に行くことがあれば、間違いなくここを訪れるでしょう。
ありがとうございました。
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