この記事は富士山に登りたくなかったけど、人生に一度は富士山という言葉を信じ、富士山に登ってみた感想となります。
前回の記事は富士山の山行記録となります。
今回は実際に登ってみたという記事です。ただの感想です。気にしないでください。
目次
実際に富士山に登ってみて
もともと富士山に対してあまりよくない感情を抱いていました。
日本一高い山でありながら、登山という感じには思えない富士山。遠くからでも見える山なのに、どうしてそんなにも魅力的に思えないのか。
実際に登ってみて思ったことは、やはりあまりよくなかった。先入観を覆すだけのことはありませんでした。
登り始めは5合目、2400mから。代わり映えのしない道。登山道横を走るブルドーザー。あまり良い印象を受けなかった山小屋。少し歩けば3000mを超えて3500mを超えてくると、一歩一歩が重かったです。高山病になったのも富士山だけですしね。
天気は悪くて、御来光はかろうじて見えたものの、ただそれだけという感じがしました。
御来光が見れない富士山登山なんてよくあるから、贅沢なんですけどね。よく新幹線で富士山側に座るけど、富士山はいつも見えないという人もいますからね。
やっぱり富士山をおすすめしない
この記事で何が言いたいかというと、つまりは富士山登山はおすすめしないということです。
いや、日本一の山に登ることはすばらしいことだと思います。道も整備されていて、山小屋も各号目にあり、水なんて各号目の山小屋で補充したら、手ぶらでも富士山に登ることができるでしょう。
しかし、私は思うのです。「富士山を一番初めに登って、その次があるのか」と。
おすすめしない理由はこれです。富士山を一番初めに登り、それから山登りを始めようと思うのか。当然そういう人もいるんでしょうが、数としては少ないのではないでしょうか。
3000mの世界はすばらしいものだと思っています。特に立山に登ったときに感じたことは私の人生を変えました。しかし、富士山はそういう山ではないのでないと感じました。
登ったコースが悪かったのかもしれません。天気が悪かったのかもしれません。しかし、実際に登ってみて思ったことは、「次に富士山に登ることはないな。」という気持ちでした。
山は神聖なものだとどこかで思っています。富士山は日本最高峰であり、日本三大霊山の一つであり、日本百名山の一つでもあります。修験の山でもあると思いますし、日本人なら誰でも知っている山で、誰でも登れる山だと思いました。
誰でも登れる山だからこそ、あまりに人が多すぎます。山登りが好きな人が登る山ではなく、日本最高峰だから登ったという人のほうが多く感じられました。それは私の望む登山ではないような気がしました。
アルプスの山小屋で会う人たちは山が大好きな人ばかりです。立山に登った時の「山はいいよぉおじさん」も山が大好きだと思います。
富士山はただ日本一高い山だから登っているという人が多い気がしてならないのです。そんな感じがして、次にほかの山に登ろうと思うのでしょうか。私は思いません。当たり前ですが。
しかしやっぱり一度は登ってみるべき
最後に矛盾しますが、しかし、やっぱり富士山には一度登ってみるべきだと思います。
それは他の山を登ってからでもいいし、他の山を登る予定でもいいし。
山が好きな人間として、次の山がある登山は楽しいですし、それがいい登山だと思います。下山するとき「次の山はどこに登ろうか」と考えながら、山を降りてほしいのです。
一度富士山に登ってみてください。それで自分はなぜ山に登るのか考えてみてください。
山に登る理由は十人十色だと思います。山はそれぞれの思いを受け入れてくれるものだと思います。
私は登山3年目で富士山に登りました。それまではきれいな景色を見たいと思って何となく登っていましたが、富士山登山で自分の山に登る理由について考えて、いろいろ考えた結果、「山道を歩きたい」という理由が私を山登りに誘うものだと感じるようになりました。
この道の先には何が待っているのだろう。その道の先を実際に歩いてみる。こんな楽しいことはありません。
富士山登山はあまりよくありませんでした。しかし、富士山に登った結果、見えてくるものもありました。
特に実際に登ってみなければわからない。これに尽きると思いました。
それは人生と同じように。
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