前回はツェルマットまでの移動でした。
今回は夕方からのハイキングの記事です。
ツェルマットにはいくつものハイキングコースが設定されています。それぞれロープウェイ、ケーブルカー、電車で移動してハイキングコースを歩きます。コースよく整備されていて歩きやすく、標識が多く設置されているので道に迷うことは少ないでしょう。
さてツェルマットから出発したのは午後4時になりました。スイスは緯度が高いので、夏の間は日の入りが遅いです。でもさすがに午後3時を過ぎてから行動するのは少し怖くなり、コースは短めにしようとなりました。
短めのコースで事前に調べていたのは、「スネガ」と「フーリ」に行ってからそこからツェルマットに降りてくるというコースでした。だいたい一時間ぐらいのコースで、ロープウェイで行って降りてくるだけのハイキングです。
スネガは天気が良ければマッターホルンがよく見えるコースとのことでしたが、ホテルを出たときに天気が悪く雨が降っていたので、お手軽ハイキングの「フーリ」へ行くこととしました。
目次
ロープウェイでフーリへ
フーリ(Furi)へはロープウェイに乗っていきます。このロープウェイはマッターホルングレッシャーパラダイスという3883mの展望台に向かうロープウェイで、この途中駅にフーリという村があります。
まずはホテルからロープウェイ乗り場まで歩きます。ツェルマット駅からはだいたい20分ぐらいのところにロープウェイの駅があります。
グレッシャーパラダイスまでのロープウェイは最近できたそうで、駅はとてもきれいでした。有人の窓口でロープウェイのチケットを買います。
ロープウェイのゴンドラは4人乗りぐらいでゆったりとしていました。
ツェルマットから5分もかからずにフーリへ到着です。
フーリに着くと、青空が広がっていました。やはり山の天気は変わりやすい。フーリにはレストランやホテルがあります。
ロープウェイの中間駅にホテルやレストランがあるのは日本では考えにくいですが、観光大国スイスはよく整備されていて、結構どこにでもホテルがありました。(ヨーロッパなどでは夏休みなどの休暇が日本と比べて長いせいかと思います。向こうでは一日休みをホテルで読書といった風に使うこともあるそうで休暇が長いとそんな使い方もできるみたいです)
ホテルにはレストラン併設のところも多いので、ちょっと歩いてホテルのレストランでご飯というのもいいかもしれません。
フーリハイキングへ
さてさて前置きが長くなりましたが、ようやくフーリからのハイキングです。
フーリからはツムゼーという村を通ってツェルマットに降りるコースと、ツムゼーという村を通ってツェルマットに降りるコースがあります。どちらも初心者向けで下りのみの行程となります。違いといえばツムットを経由して降りるコースの方が少し長いかもしれません。コースタイムはおよそ1時間15分です。
コースは下記のとおりになります。
ちなみにツムゼーのコースはロープウェイの下を歩くようなコースになります。歩くならロープウェイの線が見えないコースを歩きたいと思い、ツムットのコースを歩くことにしました。
フーリでも1867mあるので、見晴らしはとてもいいです。谷間にツェルマットの街並みが広がります。
コースは全体的によく整備されていて、標識がしっかりと設置されています。これから向かうはzmuttという村で、そこまで45分という表記があります。
他にも標識を見つけました。赤い表示に自転車のマークがあったので、サイクリングロードとしても使われているようです。
フーリからの歩き始めはこんな感じの道です。コンクリートで舗装されていました。また、ベンチも設置されているので、散歩にはいい感じです。
しかしコンクリートの道はいつまでも続くことはなく、途中、橋を越えたあたりから道はハイキングロードにに変わりました。でも岩があるわけでもなく、とても歩きやすい道が続きます。
しばらく歩くとツムットの村が見えてきました。
ツムットの村の中です。昔からある村のようで中世の雰囲気といった感じがします。
そしてこちらがネズミ返しの倉庫。日本の正倉院のような高床式になっています。ハイキングコースにはこういった倉庫がたくさんありました。
ツムットのコースはマッターホルンを背にして降りていきます。雲が晴れてきたと思いましたが、マッターホルンは全姿を見せず。うっすらと山が見える程度でした。
まもなくツェルマットの町に着きます。全体的に写真のようなコースでとても歩きやすかったです。でも5km程度あるので、スニーカーなどの歩きやすい靴が好ましいです。
感想
今回の記事ではフーリからツムットを経由してツェルマットの町に降りるというコースを歩きました。
この日はツェルマットに着いた日で、よくよく思うとスイスに着いた日でもあります。行程自体は初心者向けハイキングコースでしたが、移動と時差ボケの疲れで、最後の方は疲れ切っていました。
旅行の初日は街歩きでもよかったのかもしれません。しかし、せっかくの旅行なのでいろいろと行きたいのは間違いありません。結局行ってよかったと思えるハイキングでした。
この日は宿泊先のホテルで晩御飯を食べました。スイスの料理は合わないかもと思っていましたが、量も味もおいしくいただきました。スイスでは午後7時を過ぎるといろんな店が閉まるような感じで、お酒の飲めない我々はゆっくりとホテルで過ごし、明日に備えることとしました。
続く。